2006年08月17日
貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント
しばらく更新をサボってましたが、これからまた心機一転、適度に更新していきたいと思います。
さて、今回は「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵」(北村慶 PHP研究所 1300円)です。一言でいってしまえば、最近よく聞くようになった「長期投資」を勧める本です。いわゆる長短期間で売買を繰り返すことにより利益を出すデイトレードに対して、一度買ったものを売買せずに長期間保有する投資方法を長期投資といいます。本書はその長期投資がデイトレードに勝る理由、そして長期投資により少しずつでも投資しなければならない理由を解説しています。
内容は大きく分けると「これからの日本社会」「そんな日本社会の中で負けないための投資方法」(共に題名は私が勝手につけています)の二つに分かれます。それぞれにつき詳細な図表を用いてくわしく解説していますので、比較的重たい話題になりがちなこの二つを、約270ページの本の中で十分に納得できるようになっています。特に投資の部分については、著者の言うような社会になってもならなくても、十分に通用する方法ですので、すべての人に推奨できる内容といえます。特にこれから会社を辞めて、デイトレードで生きていこうと思っている人は、絶対に読むべきです。
ただ本書の場合投資のプロセスについて若干具体性にかけるので、「で、具体的にどうすればいいのよ?」という人は、内藤忍の資産設計塾―あなたの人生目標をかなえる新・資産三分法も読めばバッチリでしょう。
しかしこっけいなのは、巷にあふれる株式投資の本、特に地方の中規模レベル以下の本屋で見かける本のほとんどはデイトレードの本なのですが、その中にこの本が混じっている点です。デイトレードを真っ向から、そしてタイトルで否定する本は、証券会社に遠慮しているのか、あまり見かけません。そんなデイトレード本の中に、本書が混じっているのはきわめて面白く感じます。それと同時に、わが国の投資に関する本の貧弱さを嘆かずにはいられません。

