2006年05月11日
内藤忍の資産設計塾
本屋に行くとマネー本はたくさんありますが、幅広い金融商品の中から最適な金融商品を選び、あらゆる環境の変化に対応し、具体的に運用していくことを解説した本はなかなかありません。特に地方に行くとそれが顕著で、安っぽい外観で「○○で○万円から初めて○千万円稼ぐ!」などといったうさん臭いキャッチコピーのマニュアル本くらいしかおいていない、という状況になってしまいます。
今回紹介する2冊、「内藤忍の資産設計塾―あなたの人生目標をかなえる新・資産三分法」と「内藤忍の資産設計塾 実践編 ―自分も資産も成長する新・資産三分法」(ともに内藤忍著 自由国民社 1680円)は地方の本屋でも置いている、数少ない多くの人にオススメできる資産設計の本です。
著者の内藤忍氏は資産設計の専門家として有名で、雑誌などで見たことがある人も多いのではないかと思います。本書では、その内藤忍氏が自身の実践も踏まえて資産設計のなんたるかを具体的に解説していています。
本書の最大の特徴として挙げられるのは、値段。出版元の自由国民社は家庭向け法律書などさまざまな実用書を薄利多売で出版している会社で、非常にコストパフォーマンスの高い良質な本をたくさん出しています。また地方の中規模以下の本屋でも手に入るので、私なども大いに活用させてもらっています。その自由国民社が出版元のため、2冊買っても3360円という格安価格が実現しています。
内容も充実しています。「内藤忍の資産設計塾―あなたの人生目標をかなえる新・資産三分法」は資産設計の基礎と、活用すべき商品の内容、それと実際に始めるまでにすべきことを学ぶことができます。「内藤忍の資産設計塾 実践編 ―自分も資産も成長する新・資産三分法
」はタイトルのとおり実践編で、10万円からスタートしてどのように実際にやっていくのか、具体的な商品を上げて解説しています。
非常に基本に忠実であり、また商品の買い方まで具体的に解説しているので、誰にでも気軽に実践できる内容になっています。本書をもとに資産運用していけば、堅実に、かつ強気に資産を増やしていけるでしょう。実践編において取り上げられた事例では、株も外貨も環境が非常にいい時期が対象になっています。その結果どれも1年間でプラスになっていますが、分散投資の効果はむしろ株価の下落などの不利なときに発揮されます。本書のような分散投資をしていけば、周りが慌てふためく中でも悠々と資産設計していけるはずです。
ここまで褒めまくって来ましたが、意識して読んでほしい点があります。それは本書で取り上げられた具体的事例にこだわりすぎないということです。というのは、資産設計はその人の置かれている環境で変わってくるからです。例えば住宅ローンを抱えているのであれば、投資信託の定期積立をなどをやめて給料を繰り上げ返済に充てることも考えていかなければなりません。若い人で、安定した会社に在籍しており、良質な医療保険・火災保険・個人賠償責任保険などに入っているのであれば、もっと積極的な運用も考えるべきと思います。逆に定年間際の人であれば、もっと消極的な運用でもいいでしょう。要は本書で書かれてる資産設計の基礎を踏まえた上で、詳細については自分で頭で考えて実践していけ、ということです(勉強方法も親切に解説していますので、しっかり読んでおきましょう)。

